退職を区切りに車のある生活を終えると決めたら、最後に使う日と引き渡す日を決めていきましょう。駐車場や保険の終了日は、車を渡す日と別に確認しておくと行き違いを防げます。
最後に車を使う予定
退職に伴う荷物の持ち帰りや挨拶回りなど、車を使う用事が残っていないか見ておきます。家族も使う車なら、引渡し予定を先に共有してください。
駐車場と保険の終了日
駐車場の解約予告期間と、保険の解約・変更の手順を契約先に聞きます。車を渡す前に必要な契約まで終わらせないよう、日付を分けて控えます。
引渡しまでに取り出すもの
仕事で使っていた書類、ETCカード、工具や小物を回収します。ナビなどに仕事先の情報を残していないかも見て、消去方法は機器の説明書に従ってください。
退職日と、車の最後の役目は同じ日とは限らない
退職を区切りに車を手放すと決めても、勤務先へ最後に出向く日と車を渡せる日は別になることがあります。私物を持ち帰る日、貸与品を返す日、駐車場の利用を終える日を、退職日の前後で並べてみてください。仕事に使っていた道具を一度に運べないなら、何回に分けるか、他の人の車や配送で運べるかを決めます。車を引き渡すのは、それらの用事を終えた後で十分です。反対に、退職後は車をまったく使わないなら、駐車場の契約期限に合わせて早めに引渡しを相談できます。日付の決め方は「節目の当日」にこだわるより、車が必要な最後の用事から逆算する方が具体的です。
長年の通勤では、退職後も無意識に車で出かける予定を組みがちです。退職後に残る通院や買い物、家族の送迎を一度書き出し、車がなくなった後の行き方を予定表へ入れます。これは手放す判断を再検討するためではなく、決めた後の生活を実際に始める準備です。家族が同じ車を使っているなら、本人の退職日だけで引渡日を決めず、家族の最後の利用日も聞きます。次の車が届く、家族の車を共用する、公共交通へ替えるなど、実際に使える日を確かめれば、車がなくなる一週間の用事も見通せます。
仕事先の情報を車内と機器から回収する
通勤だけに使っていたつもりでも、車内には社員証、施設の入構カード、取引先の住所を書いた紙、仕事用の駐車券が残っているかもしれません。退職時に会社へ返す物と、自分が持ち帰る物、処分する物を分けて確認します。グローブボックスやサンバイザー、運転席の収納だけでなく、荷室の箱も見ます。返却する会社の備品を車と一緒に引き渡してしまうと、後で所在を説明しにくくなります。退職手続きの一覧と車内品の一覧を照らし合わせ、返却済みの物には日付を付けておくと、車を片付ける時期も明確になります。
車載ナビの登録地点や通話履歴、ドライブレコーダーの記録には、勤務先や取引先に関わる情報が残っている可能性があります。機器の種類と会社の情報管理の決まりを確かめ、保存が必要な業務記録があれば担当者の指示を先に受けます。個人の判断で全部消すことも、何も確かめず車ごと渡すことも、仕事の記録がある場合には適しません。機器の消去方法は型式の説明書で確認し、連携しているスマートフォンやアカウントの設定も別に見直します。

相談するとき、手元にあると役立つもの
- 車検証
- 移動予定
- 希望時期
問い合わせるときの伝え方
電話やLINEでは、たとえば次のように伝えられます。
退職を区切りに車を手放すことにしました。最後に使う予定は【日付・未定】、車は【場所】にあります。引渡し日と必要書類、費用の条件を教えてください。
まだ分からないことは「不明」と伝えてください。書類や写真は、送り方を案内してもらってから用意します。
会社の駐車場と自宅の駐車場は別々に終える
会社の駐車場を退職日まで使えるとしても、自宅の駐車場契約まで同日に終わるとは限りません。会社の許可証や入構カードを返す日と、自宅で車を引き取ってもらう日を別に記録します。会社へ車を置いたまま引取を頼むなら、外部の搬送車が入れるか、立会いが必要か、退職後に自分が敷地へ入れるかを先に確認します。退職後に社員の身分で入場できると思い込んで予定を組むと、当日に車へ近づけない可能性があります。引取場所を自宅へ変える場合も、いつまで通常どおり運転するのか、最後にどこへ駐車するのかを決めます。
自宅の駐車場には解約予告や月末の区切りがあり、引取日と料金の終了日は一致しないことがあります。先に駐車場を解約して車が残る、車を先に渡して駐車場だけ残る、いずれも契約条件によって扱いが違います。保険も同様に、車を渡す日を伝えたうえで契約先から手続きを案内してもらいます。車の引取事業者が、別の契約の解約まで代行する前提にはしないでください。職場、自宅、保険の三つの連絡先を一覧にして、連絡した日と回答を残しておけば、退職時の他の手続きに埋もれにくくなります。

平日に動けるようになる場合も、引取先が対応できる日時は先に聞いておきます。希望日をいくつか挙げると、立会いの予定を合わせやすくなります。
退職日と車を渡す日は同じにした方がよいですか?
同じ日にする必要はありません。最後に車を使う予定と、駐車場の利用期限、引取先の予約を見て決めてください。
節目の記録は、車を動かす前に残す
退職を機に車を手放す人には、何年も同じ道を通った車としての記憶があります。最後の通勤日に写真を撮りたいなら、職場の撮影ルールや周囲の人が写らない場所を選びます。写真は車だけでも、いつもの駐車位置でも構いません。引取当日に急いで撮るよりも、落ち着いて立ち寄れる日に撮る方が、自分にとって残したい場面を選べます。仕事を辞める日に車も運転して帰らなければならない、という決まりはありません。体調や道路状況に不安がある日は、記念の走行を予定に入れない選択ができます。
車内の私物を片付ける際は、車と一緒に残したい物と家に持ち帰る物を分けます。長く使った道具も、退職後に使う物なら車と一緒に処分しないでください。車の写真や鍵を記念に残す希望があれば、見積で車と一緒に渡す物の範囲を確かめます。スペアキーを残す場合は、引取先に渡す鍵の本数と後で見つかった鍵の扱いを決めておくと混乱しません。節目の気持ちは日付だけでなく、手元に何を残すかにも表れます。
引渡し条件を決め、仕事の予定表から車を外す
相談先へは、車の状態と保管場所に加え、退職に伴う最後の利用日、自宅へ移す必要があるか、引渡しに立ち会える曜日を伝えます。退職後は平日に動けるとしても、その週は会社への返却や各種手続きで埋まっているかもしれません。単に「いつでも大丈夫」と言わず、車内品を回収できる日以降から候補を出します。見積に含まれる搬出条件、支払いと受取の内訳、書類の受渡しを読み、車が会社の敷地にあるなら外部搬送車の入場条件も先に確定します。
中古車として売る提案を受けた場合、退職後に急いで車を処分したい気持ちで契約条件を読み飛ばさないようにします。売却契約後の取消や減額がどのような場合に起きるかを確認し、納得してから依頼します。廃車として解体する提案なら、引取後に何の手続きが進み、どの完了資料を受け取れるかを確かめます。引渡し日が決まれば、退職後の予定表から車で移動する前提を外し、通院や買い物の行き方を実際の交通手段へ書き換えます。車のある生活を終えるという決定が、書類上の処分だけでなく、日々の動きにも反映されます。
もう少し詳しく知りたい方へ
この内容に関係する参考資料
- 個人情報保護委員会 カーナビのルート設定・訪問歴に関するFAQ
カーナビの訪問先・ルート情報の個人情報としての扱いに関する事業者向けFAQです。機器の消去操作は各機種の取扱説明書で確認します。
あわせて確認できる公表資料
- 国民生活センター 増加する中古自動車の売却トラブル
2023年3月22日公表の注意喚起を2026年10月29日に再確認。中古自動車として売る場合の資料。廃車の全契約や特装車の取引へ一律適用しない。
廃車ネットへ相談する
広告・優先掲載 相談先:廃車ネット(サイセイ自動車)
相談対象・進め方は、掲載事業者の廃車ネットの公式相談案内で確認できます。
車の状態と置いてある市区町村、引き取りを希望する時期をお伝えください。引き取りができるか、費用はいくらか、いつ来てもらえるかは、車と駐車場所の条件によって変わります。案内された内容を確かめてから依頼を決めてください。
内容確認日:2026-10-29。相談文は状況を伝えるための例です。実際のお客様の体験談・口コミではありません。必要書類や手続きは車種・名義などで異なるため、管轄窓口や相談先の案内をご確認ください。

