差押えなどの事情がある車は、買取額より先に移動、売却、解体の可否を確かめます。権限を持つ機関の回答が出るまで、引渡日を決めないようにします。
通知の内容
差押えの通知書で対象車、差押機関、管理方法を確認し、単なる未払いと混同しません。
確認先
差押えを扱う機関へ移動、売却、解体の可否を個別に尋ねます。通知書の番号が対象車と一致するかも確かめます。
保管の記録
回答が出るまで車の位置と状態を記録し、鍵や車体を無断で移動しないよう関係者へ共有します。
「差押えらしい」と、手元の通知を分ける
車について差押えなどの話を聞いたとき、まず手元にある資料の名前と日付を確かめます。裁判所や役所からの通知なのか、債権者とのやり取りなのか、家族から聞いた話なのかで、誰へ確認するかが違います。車検証の所有者と使用者、通知に記された車両番号、現在の車を照らし合わせます。似た車種や以前所有していた車と取り違えると、処分できるかどうか以前の段階で話がずれます。確かな資料がない部分は「未確認」と残し、「解除されたはず」「車が古いから対象ではないはず」と推測で進めないようにします。
裁判所の自動車競売の案内は、登録自動車を対象とする制度の概要を示します。ただし、この一般案内だけで自分の車の制約の種類や、処分できる条件は決まりません。軽自動車か登録自動車かも含め、資料に書かれた事件番号や連絡先を確かめ、関係する窓口へ現在の状態を聞きます。届いた書類の全ページを査定先へ無差別に送る必要はありません。車を引き取れるか相談する際には、権利関係の確認中であることと、確認先からどのような回答を待っているかを伝えます。
車の置き場所と保管費を、処分の判断とは別に管理する
車をすぐに引き渡せない可能性があっても、保管場所の期限は待ってくれません。月極駐車場なら契約の終了日、工場なら保管費の開始日と車を出せる条件、自宅なら家族が使う予定を確認します。関係先へ相談するときは、車が今どこにあり、いつまで置けるかを数字で伝えます。保管先が困っているからと本人だけで車を別の場所へ運んでよいかは、事情を確認してから判断します。自宅の駐車場を解約する予定があるなら、解約予告を出す前に車を合法的に移せる見通しを関係先へ聞きます。管理者に事情を詳しく説明する必要はありませんが、車をいつまで置けるかと期限を延ばせるかは確認できます。保管に関する返答を得た日も記録します。
車が動かない、車検が切れている、鍵がないといった状態も、保管先から動かす方法に関わります。ただし査定額や運搬費の概算が出ても、それが車を処分してよいという許可にはなりません。引取先には車種、状態、現在地を伝え、権利の確認が済むまで見積の範囲で相談できるか聞きます。駐車場の管理者と関係先へ別々に連絡しているなら、両方に同じ保管期限を伝え、回答のずれを一枚のメモに残します。

相談するとき、手元にあると役立つもの
- 通知書
- 車検証
- 関係機関の連絡先
問い合わせるときの伝え方
電話やLINEでは、たとえば次のように伝えられます。
差押えのある車について相談です。通知書を確認中です。引渡し可能な権限と、先に確認すべき機関を教えてください。
まだ分からないことは「不明」と伝えてください。書類や写真は、送り方を案内してもらってから用意します。
相手ごとに質問を一つずつ決める
差押えなどに関わる通知の発信元には、車について現在どの手続きが進み、持ち主が何をしてよいか、次に誰へ連絡すべきかを聞きます。金融機関やローン会社が所有者欄にあるなら、その契約先への確認も別です。弁護士や専門家が関与している場合は、どの資料を渡し、引取先と直接話してよい範囲を確認します。「誰かが大丈夫と言った」という伝聞だけで契約を進めず、どの立場の人が、どの車について返事をしたかを控えます。
引取事業者へは、今の車の状態で受け入れられるか、動かす場合の費用や日程がどの条件で変わるかを聞けます。ただし、事業者に差押えの効力や解除の判断を委ねません。相談先ごとに答えられる範囲が異なります。関係する窓口が複数あるなら、回答を待つ順番を決め、最後に車を渡してよいと確認できた時点で見積を更新します。

見積を取る際も、処分に制限があることを伝えます。解除を見込んで予約を入れるのは避けます。
差押車でも廃車できますか?
権限と処分制限の確認前に引渡しはできません。同じ車でも移動と売却と解体の可否が違う場合があるため分けて尋ねてください。
車内品と車体を分けて扱う
車を動かせない間に、車内に仕事道具や家族の品が残っていることがあります。車が現在どこで管理されているかを確かめ、内部へ入れるか、私物を回収してよいかを管理する相手に聞きます。本人の物だと思う品でも、車へ自由に近づけない場所なら、保管先の案内に従います。車両を引き取る人へ私物の仕分けや権利判断を任せないため、回収できる物と未確認の物を分けてメモします。
車載機器のデータや書類についても、削除や取り外しができるかを決めつけないようにします。必要な記録や第三者の情報がある場合は、関係先へ扱いを確認します。車が工場にあって部品を外している場合、その部品を車と一緒に扱うかも保管先へ聞きます。処分を待つ期間に車内の品を全て整理できなくても、どの品が残り、誰が管理しているかを把握しておけば、後で引渡条件を整える際に役立ちます。
解除や許可の返事が出てから引渡しを具体化する
関係先から車を処分してよい条件について回答を得たら、その日付と対象車、必要な書類、金銭の扱いを確かめます。回答が「保管先を移すだけ」なら、売却や解体まで認められたと読み替えないようにします。口頭の説明しかないときは、引取先に示すためどの記録を受け取れるかを聞きます。複数の相手の返事が必要なら、どの回答が残っているかを一覧にします。
引渡しへ進む際は、現地からの運搬費、車両の評価額、書類の手続き費、条件変更時の扱いを改めて確認します。車を出した日と、関係する手続きや登録上の完了日は別に追います。差押えの事情がある車では、価格だけで依頼先を選ぶより、誰の回答で車を動かせるようになったかを明確にすることが先です。引取後も関係先と事業者からの完了連絡を受け取れる窓口を残し、車だけがなくなって経過が不明にならないようにします。買取代金が生じる場合も、誰が受け取る契約になるかを査定先だけで決めません。関係する手続きの条件を確認し、見積額をそのまま手元に入るお金と考えないようにします。
もう少し詳しく知りたい方へ
あわせて確認できる公表資料
- 個人情報保護委員会 カーナビのルート設定・訪問歴に関するFAQ
このFAQは個人情報データベース等への該当性の説明であり、全車種の消去手順や事業者の消去義務を示すものではない。/消去方法は車載機・連携アプリの取扱説明書と契約条件を確認。
- 裁判所 自動車競売
登録自動車の競売制度の概要。個別の差押え有無、解除や処分可能性は関係先の資料と回答で判断。
廃車ネットへ相談する
広告・優先掲載 相談先:廃車ネット(サイセイ自動車)
相談対象・進め方は、掲載事業者の廃車ネットの公式相談案内で確認できます。
車の状態と置いてある市区町村、引き取りを希望する時期をお伝えください。引き取りができるか、費用はいくらか、いつ来てもらえるかは、車と駐車場所の条件によって変わります。案内された内容を確かめてから依頼を決めてください。
内容確認日:2026-10-29。相談文は状況を伝えるための例です。実際のお客様の体験談・口コミではありません。必要書類や手続きは車種・名義などで異なるため、管轄窓口や相談先の案内をご確認ください。

