動物に配線を傷められた車は、通電や始動を試しません。見える損傷と最後に動かした時期を伝え、動かさずに運ぶ方法を相談します。
見える被害
傷んだ配線の位置を写真で示し、見えない範囲は不明と伝えます。
通電しない
配線に触れたり始動を試したりせず、必要なら整備先の判断を受けます。
運搬の条件
鍵、車輪、駐車位置を伝え、非自走で搬出する方法と費用を聞きます。
見つけた被害と推測した被害を分ける
久しぶりに車を見に行き、ボンネット付近にかじられたような配線を見つけたなら、引取先へは「見えた場所」と「まだ見ていない場所」を分けて伝えます。配線の外側が傷んでいる、巣材のようなものがある、足元に小さな破片が落ちている、といった目で確かめたことは写真に残せます。一方、車内の電気系統まで傷んだか、どの動物によるものかは、点検していなければ断定できません。修復を断念した後の相談では、故障名を完成させるより、いま分かっている状態を正確に示す方が引取方法の検討に役立ちます。
写真は近くで被害箇所を写したものと、車のどの辺りにあるかが分かる少し離れたものを分けます。保管中に発見した日、最後に車を運転した日、被害を見つけてから始動を試したかを添えれば、写真だけでは分からない時間の経過も伝わります。過去に整備工場へ見せたなら、工場が実際に確認した範囲を聞き、所有者が見た痕跡と混同しません。工場を呼んでいないなら「未点検」と書けば足ります。見えない配線を探そうとして部品を外したり、傷んだ箇所に手を入れたりする必要はありません。
始動できるか試すことを搬出準備にしない
配線の傷を見つけた車について、駐車枠から少しだけ動かせるか確かめたくなるかもしれません。しかし、被害の範囲が分からない段階で通電や始動を試すことを、引取の前提にしないでください。鍵が回る、メーターが点く、といった過去の記憶も、発見後の状態を示す答えにはなりません。引取先へは「被害発見後は始動していない」と伝え、非自走のまま現在地から運ぶ想定で相談します。もし発見後に始動を試していたなら、それを隠さず、いつ何が起きたかを記録します。
車輪が回るか、ハンドルを操作できるか、駐車ブレーキを解除できるかは、エンジンが掛かるかとは別の搬出情報です。長く置いた車ならタイヤがしぼんでいる、周囲に草が伸びているなど、配線以外にも積載を難しくする条件があります。所有者が一つずつ操作して試すのではなく、外から見えるタイヤの状態と駐車位置を伝え、判断できない箇所は引取側の現地確認に回します。車の周りに動物がいる、巣が残っているなど近づきにくい状況なら、その点も先に知らせ、私物を取るために無理に車へ入らない段取りにします。

相談するとき、手元にあると役立つもの
- 見つかった被害箇所の写真
- 車検証・鍵と保管場所
- 整備担当の診断内容(未点検ならその旨)
問い合わせるときの伝え方
電話やLINEでは、たとえば次のように伝えられます。
保管車に動物による配線被害があります。見える箇所は〇〇で、始動は試していません。現状での搬出条件を教えてください。
まだ分からないことは「不明」と伝えてください。書類や写真は、送り方を案内してもらってから用意します。
保管場所の出口までを一枚の写真で済ませない
長期保管した車が庭の奥や建物脇にある場合、車の周囲が写った一枚だけでは、積載車がどこに停まり、車をどう運び出すか分かりません。車の向き、出口までの曲がり角、門の開き方、道路との段差を順に写します。途中に植木鉢や別の車があれば、引取日までに移せるかも伝えます。配線被害があるため自走させない前提なら、車を停めた時に通れた経路がそのまま搬出経路になるとは限りません。車を押せるかどうかを所有者が決めず、写真と寸法を手掛かりに方法を示してもらいます。
集合住宅の駐車場では、屋根の高さや柱の位置、作業車の一時停車場所が条件になります。管理者には作業可能な時間と共用部の利用方法を聞き、引取先には駐車枠番号だけでなく、入口から車までの経路を伝えます。駐車場から公道へ出るまでに他の契約区画を通るなら、隣の利用者への連絡が必要か管理者へ確認します。公道上に長時間作業車を置く前提で日程を決めず、現場の条件に合った搬出案と費用が出てから予約します。現地確認と引取が別日になる場合は、どちらの日に立会いが要るかも合わせます。

配線の見えない部分は不明と伝え、始動で確かめようとしません。
配線をかじられた車を動かしてよいですか?
安全性をここで判断せず、点検を受けるか非自走での搬出を相談します。
巣材や欠品を車の状態として引き継ぐ
動物の痕跡を見つけた車では、配線のほかに内装の汚れ、臭い、紙や布の破片などが残っていることがあります。掃除が済んだきれいな車として写真を送るより、引渡し時点で残るものを説明します。長期保管の間にバッテリーや部品を取り外していたなら、その部品が今どこにあり、車と一緒に渡すかを区別します。取り外した理由が配線被害と関係するか分からない場合は、時系列だけ伝えます。これにより引取先は、車の評価に含むものと現地で別に運ぶものを確認できます。
車内を倉庫代わりにしていた場合、私物の回収は引取作業と別に予定します。動物の痕跡がある場所へ手を入れて書類を探す必要はなく、車検証や予備鍵がどこにあるか分からなければ、そのまま相談先へ伝えます。ETCカードや記録媒体、住所の分かる書類を置いていた可能性も家族と共有し、安全に入れる時点で回収方法を考えます。引取先が車内品も含めて処分すると勝手に想定せず、残る物の種類と扱える範囲を引渡し前に合わせます。車の欠品と持ち主の私物を一つの「荷物」にまとめないことが、後日の取り違えを減らします。
修理しない車として、当日の変更条件まで聞く
相談時には「保管中に見える配線の傷を発見し、修理せず手放す。発見後は始動を試していない。車は敷地の奥にある」と、決まっていることから伝えます。車種、最後に走った時期、鍵の所在、車輪の見える状態、出入口の写真を続けます。査定額だけを先に聞くと、配線被害のほかに長期保管や非自走の搬出条件が含まれない回答になるかもしれません。引取できる場所と方法、搬出・運搬・手続きの費用、現車確認後に変わる条件を一つの回答として受け取ります。
問い合わせ後に整備工場が車を見て、被害が写真より広いと分かったなら、その新しい結果を引取先へ渡します。反対に、動物の痕跡らしく見えただけで原因が未確定なら「動物によると思われる傷」として扱い、確定した診断に変えません。公開案内に無料の表現があっても、この保管場所から非自走で運ぶ作業が無条件で無料とは限りません。回答を比べるなら、現地で追加作業が必要になった場合に誰が何を決め、いくら変わるかまで読みます。条件が合ったら引渡日を決め、写真撮影後から車の周囲が変わっていないかを当日に伝えます。
もう少し詳しく知りたい方へ
あわせて確認できる公表資料
- 個人情報保護委員会 カーナビのルート設定・訪問歴に関するFAQ
全車種の消去手順を示す資料ではない。
- 国民生活センター 増加する中古自動車の売却トラブル
中古車売却時の契約注意。廃車全契約に一律適用しない。
廃車ネットへ相談する
広告・優先掲載 相談先:廃車ネット(サイセイ自動車)
相談対象・進め方は、掲載事業者の廃車ネットの公式相談案内で確認できます。
車の状態と置いてある市区町村、引き取りを希望する時期をお伝えください。引き取りができるか、費用はいくらか、いつ来てもらえるかは、車と駐車場所の条件によって変わります。案内された内容を確かめてから依頼を決めてください。
内容確認日:2026-10-29。相談文は状況を伝えるための例です。実際のお客様の体験談・口コミではありません。必要書類や手続きは車種・名義などで異なるため、管轄窓口や相談先の案内をご確認ください。

