海水をかぶった車を手放すなら、いつ・どこまで水に浸かったかを記録します。再始動や通電をせず、保険調査と引取の日程を先に整えます。
浸水の記録
海水が車内・床下のどこまで達したか、車を動かしたかを記録します。時間経過で状態が変わるため、確認日時も残します。
車両の取り扱い
電装品やバッテリーに触れず、洗浄や始動の前に整備先の指示を受けます。高電圧車は車種を最初に伝えます。
調査後の運搬
保険会社の現車確認を終えてから、車を置いている場所と浸水状態を引取先へ伝えます。運搬できる条件を聞きます。
海水が『かかった』場面を分けて伝えます
海水をかぶったといっても、高潮で車内まで水が入ったのか、波しぶきが外装や下回りにかかったのかで、見た事実は違います。いつ、どこに車を停め、どの方向から水が来たかを覚えている範囲で書きます。車内の床やシートに濡れた跡があるなら、外からの写真とは別に残します。水位を見ていなければ、後から車に残る跡を見て最も高かった水位を断定しないようにします。
海水だったことを示す状況と、車の部品にどんな影響が出たかも別です。海辺の駐車場で波を受けたという出来事は説明できますが、内部の故障は工場で点検していなければ分かりません。引取先には、見た浸水範囲、最後に車を動かした日、今の駐車場所を伝えます。「外側だけだったはず」という推測と、「車内は未確認」という事実を混ぜない方が、現車確認の前提が正確になります。
車内まで入ったなら始動せずに進めます
海水が車内まで浸入した車について、JAFは水が引いても自分でエンジンを始動せず、ロードサービスや整備工場へ相談するよう案内しています。手放すことを決めている場合も、車を道路へ出すためだけに始動しないでください。車の現在地からどう運ぶかを引取先へ相談します。水をかぶった直後に一度動かしたかどうかは、今から試すのではなく、過去に行ったこととして正確に伝えます。
車内への浸水は見ていないが外側に海水がかかった、という車なら、同じ浸水車の説明をすべて当てはめません。工場が確認した箇所と、まだ見ていない箇所を分けて示します。車種に応じて操作方法が違うため、利用者が配線や電池の部分を調べる必要はありません。引取先が車種と状態を知った上で、搬出方法を案内できるか聞きます。

相談するとき、手元にあると役立つもの
- 海水浸水の日時・水位
- 車種・動かしたかどうか
- 保険窓口と保管場所
問い合わせるときの伝え方
電話やLINEでは、たとえば次のように伝えられます。
車が【日時】に海水をかぶり、水は【範囲】まで達しました。再始動・洗浄は【未実施/実施内容】です。車種は【車名】で、現在【場所】にあります。保険確認を含め、移動と処分の順序を教えてください。
まだ分からないことは「不明」と伝えてください。書類や写真は、送り方を案内してもらってから用意します。
洗っていないことも現状の情報です
海水がかかった後に洗浄したかどうかを引取先へ伝えます。洗っていない車ならそのまま、工場で外装だけ洗ったならその範囲を説明します。洗えば影響がなくなる、洗わなければ必ず全てが傷むといった判断は持ち主にはできません。車を修理せず手放す決定なら、状態を変える前に工場や保険の窓口が現車の確認を必要としていないかを聞きます。
車体の外側が乾いても、車内や下回りが同じ状態とは限りません。ただし見えない部分を傷んでいると断定せず、撮影できた部分と点検した部分だけを示します。写真には撮影日を添えます。引取先が洗浄後の写真だけを見て査定した場合、海水をかぶった経緯を省かずに伝えます。現車確認後に金額が変わる条件を、依頼する前に聞いておきます。
海辺の現場から移せる状態かを確認します
車が海岸近くの駐車場や港の敷地に残っているなら、施設の管理者に、引取車両が入れる入口と作業可能な時間を聞きます。防潮扉やゲートの開閉に管理者が必要な場合、引取先だけでは車へ近づけません。車の向き、駐車枠から広い道路までの経路、周囲に残る漂着物などを、近づける範囲で写真に残します。高潮の後は、普段使っていた入口が閉じていたり、通路の清掃がまだ終わっていなかったりします。以前その駐車場に入れた積載車でも、引取当日に同じ経路を通れるとは限りません。管理者が指定した通行経路や立入可能な場所を引取先へそのまま伝え、敷地外の道路で受け渡す場合も、そこまで誰が車を移すのかを分けて聞きます。
すでに工場へ運ばれた場合は、海水をかぶった場所ではなく現在の工場からの引取として相談します。災害時に最初に移送した費用と、今回の廃車引取費用も別にします。工場が車を外へ出せる時間、鍵の所在、どの位置から積載できるかを聞きます。以前の搬送で車を動かせたことを、現在も自走できるという説明へ広げないようにします。

塩分の影響は外見だけでは分かりません。浸水範囲と日時を伝えます。
海水がかかった車は洗ってから査定に出しますか?
通電や洗浄で状態が変わる可能性もあるため、先に整備先・保険会社へ確認してください。浸水範囲と現状を正確に伝えて相談します。
保険の確認と引取の回答を混ぜません
海水による被害について保険会社へ相談しているなら、現車確認や写真の提出がまだ必要かを担当者へ聞きます。車を先に移すと、保管場所や状態を同じ条件で見られなくなることがあります。保険が適用されるか、どんな額になるかは契約と調査によるため、廃車の査定額から推測しません。引取先へは保険の詳細な資料より、車を動かせる時期と現在の状態を伝えます。
保管場所で費用が増える場合、保険側の確認を待つ日数と保管料の関係を聞きます。引取先からは、海水をかぶった車を今の場所から受けられるか、搬出費と運搬費はいくらかを聞きます。二つの窓口の回答がそろう前に「費用はすべて補われる」と考えず、それぞれの確定額を別の欄に残します。
引渡し時の資料は見た範囲に限ります
相談文は「○月に海辺の駐車場で海水をかぶった。車内の床まで濡れたのを確認し、その後は始動していない。現在は○○にある」というように、分かったことを順に伝えます。車内への浸水が分からなければ未確認と書き、工場が点検した箇所があればその結果を別に添えます。水が引いた後の写真だけで被害範囲を決めたように書かないことが肝心です。
引取先からの回答では、海水をかぶった状態、現在地からの搬出、車内品の回収までの予定が反映されているかを読みます。車検証、鍵、ETCカード、私物は近づける状態になってから確認します。工場が車を預かっているなら、書類と鍵を誰が渡すかも合わせます。最終的な受取額または支払額と、現車確認後に変わる条件を聞いてから、引渡しの日を決めます。
もう少し詳しく知りたい方へ
この内容に関係する参考資料
- JAF 自動車が冠水路や高潮で浸水してしまったら
浸水・海水被害の車を自分で始動しないための安全案内です。修理可否や査定額を決める資料ではありません。
廃車ネットへ相談する
広告・優先掲載 相談先:廃車ネット(サイセイ自動車)
相談対象・進め方は、掲載事業者の廃車ネットの公式相談案内で確認できます。
車の状態と置いてある市区町村、引き取りを希望する時期をお伝えください。引き取りができるか、費用はいくらか、いつ来てもらえるかは、車と駐車場所の条件によって変わります。案内された内容を確かめてから依頼を決めてください。
内容確認日:2026-10-29。相談文は状況を伝えるための例です。実際のお客様の体験談・口コミではありません。必要書類や手続きは車種・名義などで異なるため、管轄窓口や相談先の案内をご確認ください。

